Sceneries from Ryo
(写真:舞台「Ryoリオ~男爵薯の父・川田龍吉外伝~」2016年5月8日)
脚本・演出をつとめさせていただいた
創作朗読劇 『Ryoリオ~男爵薯の父・川田龍吉外伝~』
無事終演いたしました。
ご声援、温かな拍手、素晴らしいご感想の数々に、
この土地の方々の心に、感謝申し上げます。
安政から昭和をいき、
造船技師、経営者として力をつくしたのち
ひとりの農夫としてその生涯を閉じた男爵、「川田龍吉」。
その偉大な背中と向き合う月日は、
キャスト、奏者の背筋を、美しくたくましく
変えてくださったように思います。
舞台は、
若き龍吉が留学先のスコットランドで出会い、
その後、再会が叶わなかった婚約者、
「ジニー・イーディー」によって語られていく形となりました。
龍吉が彼女を、自らの守護天使と呼んだことにみちびかれた"外伝"でした。
今後は、龍吉男爵の足跡が残る
函館・北斗等での公演を考えていきたいと思っております。
おひとりおひとりの、志ある人生に寄り添う物語となっていくことを心より願っております。
初演をお支えくださった皆様、ご観覧くださった皆様、
台本に命を与えてくださった、未来あふれるキャストの皆様、
言葉を音律と鼓動に還元し、風と光を与えてくださった佐藤先生、
そして、あらゆる守り人の皆様…心からの感謝と御礼を申し上げます。
ひとつ舞台は終わりましたが、
何かいっそう、真摯に向き合っていかねばならない、
そのような厚みと重さを伴う心境が、一同の胸に残されております。
歴史と、現実と、受け渡されてゆく願いとのはざまで、
これからも、希望と肯定の音を、探し続けたいと思います。
見えないたすきを、にぎりしめて。
ありがとうございました。
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朗読音楽劇「Ryoリオ~男爵薯の父・川田龍吉外伝~」
脚本・演出 高橋リサ
音楽・舞台監修 佐藤三昭
朗読 ジニー:佐々木紫 リオ:山下堅一
演奏 ことの音ユニットNeriネリ(七飯男爵太鼓創作会)
特別協賛 HAKODATE男爵倶楽部HOTEL&RESORTS