Lisa Takahashi
2023年4月29日
『湧水』道新夕刊コラムNo.36
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2023年4月28日掲載 地下水が、家の蛇口からあふれる町。 ダムがない。おれがダムだ、と山の声が響く町。 人の体と心をも磨く水が、ここにある。 言葉もきっと。水源から汲みあげたものこそ美しい。 横津岳の神さまが兄妹に見せてくれた...
Lisa Takahashi
2022年9月7日
『小さな森での和太鼓劇』2023/6/11@七飯
『高橋リサ・創作童話の朗読と絵』
~優しすぎる魂を見つめて…お祈りのような朗読会~
七飯・道南・東北で、物語表現活動を行う作者が、
自作の童話に絵を添えて、人・物・命の溶け合う世界への旅にお誘い致します。
Lisa Takahashi
2022年8月15日
『あなたの語りとして聞きたかった』道新夕刊コラムNo.33
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2022年8月15日掲載 終戦の今日に。 『あなたの語りとして聞きたかった』 高橋 リサ 今月6日、戦争とシベリア抑留の体験を伝える舞台『記憶の足音』を七飯で初演した。大切な企画だった。7年前に亡くなられた函館の画家石川慎三さんが晩年に...
Lisa Takahashi
2022年6月20日
『蟹とたわむれたそのあとに』道新夕刊コラムNo.32
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2022年6月20日掲載 「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたわむる」。 この詩を読んだ時、作者はずっと、作品の中の海で泣き続けていると思っていました。 でも、実際は、そうじゃなかったのだな。...
Lisa Takahashi
2022年4月20日
『とじられない耳を立てて』道新夕刊コラムNo.31
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2022年4月15日掲載 「あの子らのゆってる事なんて、分からん方がええ・・・」。 毎年、夏に開催される函館競馬。 そのレースに出る馬を訓練していた調教師の言葉が、心から離れずにいて。 優しさのジレンマ、人である証。...
Lisa Takahashi
2022年3月15日
『ゆき描き』道新夕刊コラムNo.30
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2022年2月14日掲載 『ゆき描き』 高橋 リサ 雪道は優しさで出来ている。雪掻きはその道を軒から軒へ繋ぐ作業だ。と思うが、私は冬がくるたび本当に恥ずかしくなる。お年寄りも多い一軒家の並ぶ直線道路の真ん中にある拙宅の、そこ一帯だけ雪...
Lisa Takahashi
2021年11月30日
『仰ぎ見て極寒の星』道新夕刊コラムNo.29
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2021年11月29日掲載 命を、夢を、青春を、友を、安らかな心を奪っていった戦争。 でも、それでも、奪えなかった。 その画家の、筆に宿る優しさまでは。 来年の公演開催を約束し、奥様と、そして寒空に輝く星と、お話をさせて頂きました。...
Lisa Takahashi
2021年10月4日
『ステイ・ホーム』道新夕刊コラムNo.28
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2021年10月1日掲載 ホームって、なんだろう。 ステイ・ホームの呼びかけが、やっと解かれようとしている今になって。 「ステイ・ホーム」、その意味がほどけて。もう違う意味にしか、聞こえなくなって。 『ステイ・ホーム』 高橋 リサ...
Lisa Takahashi
2021年7月29日
『夜道と少女』道新夕刊コラムNo.27
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2021年7月26日掲載 ある大切な先輩がお話くださったエピソードを、お伝えしました。 2年前、お会いした頃は、いつも笑顔で、これからは笑って生きたくて、とおっしゃっていました。 好きな音楽を尋ねたら、椎名林檎、とお答えになったお姉さま...
Lisa Takahashi
2021年5月22日
『おかえり、キキ』道新夕刊コラムNo.26
北海道新聞夕刊みなみ風コラム【立待岬】2021年5月21日掲載 キキのお母さん"コキリさん"の 二つ目の魔法のことなんて、 気にかけたことがありませんでした。 こどもごころに夢見たのは、 ホウキで空を飛ぶ魔法で。 でも、飛べないと解って生きる今、そのもう一つを思い出しました...