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誰の手のひら

雪がつもって

また 晴れた朝

ゆきむしが 飛んでいた

厳しい氷の世界の どこに

その身の シェルターが

あったというのか

枯庭 暫くみつめていた

ゆきむしが 飛ぶ。

無言の大地の

手のもとに 守られ―

その

小さな わたむしの ひとつが

まるで わたしに 見えたとき

景色のすべてが

あなたに見えた

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